| 11. 本 | 「もう閉館なんだケド」 「あぁ、すまん」 枕にする位なら来るなよ。でも目覚めるその顔が見たくて。 「借りるの借りないの」 しょうのない奴。 (65) |
俺がね。図書室の一コマ 高校生 |
| 12. 夢 | 目覚めて、頬に伝った涙に気がついた。 額縁の中の君を見つめた。 大丈夫、少しも損なわれてなんかいない。 彼方はちゃんと、僕の中に居る。 (64) |
声、雰囲気、君の体温。鮮やかだった幸せな夢、記憶 添い遂げれば誰もが辿るね、いつか。 死別したカップル |
| 13. 女と女 | 『アイツ生理だって』 「俺の女も月曜から出張だって帰ったよ」 それは口実だけど。 「家来る?」 『行く行く』 お前に会いたい、お前がいい。 (64) |
女も大事だけどこっちの気持ちも止められないし。 俺達どうすればいい? バイセクシャル 友達以上恋人未満 |
| 14. 手紙 | 「もてるね。付き合うの?」 「いや」 「なら俺なんかどう?」 手の中の手紙を握り潰してしまった。 どうしよう、お前に渡してと頼まれたのに。 (65) |
いいじゃん、とっちゃえよ。 高校生 |
| 15. 信仰 | 肩を組み頭を垂れフィールドに誓う。 散り際彼が観客席の僕を見た。 「大丈夫」 誰もお前を抜けやしない、倒せやしない。 ホイッスルが響いた。 (65) |
誰よりも強く、信じて、信じてる。 サッカー場で。 |
| 16. 遊び | 剥いてくれと云わんばかりの日焼け跡。 「イててててっ!!」 「アハハハっ」 「アハハじゃねぇ!」 羽交い絞めされた。そう、そっちが目的サ。 (65) |
だって触りたいの。お前が好きなんだもん。 ノンケとゲイの子かな。 |
| 17. 初体験 | 「死んじゃったかと思った」 「死ぬほど良かったんだよ。上出来」 胸の上の彼を抱き笑った。 有得ない、この俺が本気で気絶させられるなんて。 (65) |
色々あるよね、経験積んだつもりでも初めての事なんて。 年下に翻弄される予感の年上の彼 |
| 18. 仕事 | 七時回った、もう無理。 サヨナラ俺のナイターでビール。机の下で開いた携帯には 『仕事優先、解ってるから』 ああ、またしても。 ゴメンな。 (65) |
この埋め合わせはきっと、必ず。 残業リーマンと学生の彼がいいかな |
| 19. 化粧 | 暖かな部屋の空気に一瞬にして染まる頬、耳、唇。 腕に抱えた紙袋の林檎のように。 「外寒かったんだ」 そんな真っ赤な君の顔も、悪くない。 (64) |
冬の赤いホッペも悪くないよね。 同居人 |
| 20. 怒り | そんなつもりじゃなかった。 ─ 殴られる 衝撃で揺れた壁に手をついたまま向けられたアイツの背は震えてた。 体で受けるより数倍、心が痛い。 (65) |
言うべきじゃ無かった、ホントに、ごめん。 少年以上青年未満、学生カップル |