俺がアイツらを見て思う事 


あいつら、ホントにくっついちまった。



小学校からの俺らのグループで、マコの一番の幼馴染っていったら俺で、
それはもう、鼻水垂らしてた幼稚園児からの付き合い。

母親同士が仲良かったから水曜日にはランチ、
夏休みには家族ぐるみで一緒にキャンプ、
一人っ子の俺とマコはもうガキの頃はそれこそ四六時中一緒にされて兄弟みたいに育った。
それこそ、おねしょの現場だって知り合っている仲。

ガキの頃からさ、マコはね、かわいかった。
そっくりなんだよな、おばさんに。母親ゆずりのキレイな目をしてる。
ずっと覗き込んでいたいような、そんな気にさせる目。
最近じゃ、まともに見るのも照れ臭い。
俺の淡い初恋。親友のおばさんがその人でした、なんてのはよくある話だろ?

ま、それはさて置き。

小四で彰広が転入して来て、よっちゃんと鮫島、俺らは地元の野球チームで仲良くなってさ。
中学・高校って進路はバラバラになったんだけど、今も仲良く連るんで遊んだりしてるってワケだ。

皆とはさ、それぞれに仲がいい。
けど、やっぱ俺とマコは付き合いの長さが別格だったから、
例えば大勢で並んで歩く時とか部屋で集った時の傍に居る位置、
そういうのがさ、いつの間にかもう決まっててさ。
な、あるだろ?そういうの。
マコの右隣りは俺。って、なんとなく、そう決まっていたんだけど。

被ったのが、彰広なんだよな。

マコはさ、右のちょっと後ろから見下ろす感じの眺めが良いんだよ。
目の感じが、こう、キラッとしてきれいに見えて・・・
俺はそれをさ、ずっと一緒に居て、見つけられたというワケだけど、
彰広はさ、気付いたらもう。
自然にそこに立ってた。

マコが見上げて、彰広がそれを受け止めるだろ、そうすると。
あいつ、凄く柔らかい顔するんだよ。

彰広がマコを特別に見てるって最初に気付いた理由が、それ。
マコも無自覚で添ってるんだって感じがした。
それでいつの間にか、俺の方からあいつと立ち位置代わってたんだ。

俺がいる場所じゃないなって思ったから。
そこは特別の、恋人の場所なんだって。

男同士なのにな。
不思議と、オカシイとか俺思わなくってさ。
だって自然とそういう事になってた訳だろ、あいつら。
だからかな。不思議と…ああ、何でかな。当り前、みたいに思っちゃってさ。
それでさ、俺はそこに立たなくなってた。

まぁ、それ迄俺がずっとマコの一番近くにいたと思ってたからね、寂しいなっていうのは。
あった。
やっぱあったけどね。

俺は俺で、彰広は彰広で。思い方違ってもマコや皆といるのが好きで、一緒にバカやって楽しかったんだ。
そして、それはこのままずっと続くんだ、と思ってたよ。
でも。

最近の二人はね、見てるともう、何かね。
別段アピールしてるってワケでもないのに、凄くしっくり添ってるって感じがしてさ。

あー。お嫁にいっちゃったんだなぁ、マコは。とか思って。
…?
とか思って??

いやいやいや、俺のポジションそこかよ ? どこだよ。ええっ、親かよ。
待て待て、いくらそこそこ可愛くてもマコは男ですよ、嫁っつーのはねーから。
でも、旦那って言ったら多分彰広の方なんだろ… ?

…って、ちょっとマテマテ、そんなアレコレ俺にとってはマジで思考ストップだから。

気を取り直して。
ま、あれだよ。言いたいのは。

こうなった以上、この先あいつらがどんな風になってもさ。
俺は、今迄通りだって事。

だってマコ、俺ら兄弟みたいに育ったじゃんな。

ホモ・・・になっちゃったんだとしても、マコはマコだし彰広は彰広だよ。
そこは変わんねぇ。
だから。
俺も変わんねぇよ。どんなでも今迄通り。

な。
ひとりくらい、身内にそういうヤツがいたってさ。


いいだろって。あんたは、そう思わないか ?



ぱちっend.
 
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